『龍が如く6』は桐生一馬伝説の最終章に。名越監督は「ドラマ性が高い作品だから終わりが来るべき」と発言
kbj『龍が如く6 命の詩。』ビートたけしさんの出演が発表キャバクラ嬢役オーディションが開催先ほどお伝えしたように発表会モバイル
2016年7月26日(火)
『龍が如く6』は桐生一馬伝説の最終章に。名越監督は「ドラマ性が高い作品だから終わりが来るべき」と発言
本日7月26日に、東京・秋葉原のUDX THEATERで『龍が如く6 命の詩。』記者発表会が開催された。
本作は、人気シリーズ『龍が如く』の最新作。2015年にビートたけしさんの出演が発表されると、ゲームメディア以外でも報じられ、大きな話題となった。また今年の春にはキャバクラ嬢役オーディションが開催され、こちらも大きな反響があった。
先ほどお伝えしたように発表会では『龍が如く6 命の詩。』の発売日や物語の舞台、出演俳優陣が発表された。以下では、イベントの模様をお届けする。
登壇した名越稔洋総合監督は、「いろいろと情報が出るので、短い時間ですが楽しんでいってください」と集まった報道陣と、抽選で選ばれたファンにあいさつ。続いて、ティザーPVを公開した。
映像が終わると、サブタイトルの“命の詩。”について説明。人間ドラマを描いているシリーズで、血のつながりや絆をテーマにしているために、考えてつけたことを明かした。句読点の丸をつけているのは、シリーズの物語の区切りをつけるためだという。
映像の最後では“桐生一馬伝説、最終章”という衝撃的なテロップを確認できた。本作『6』では、ナンバリングとして久々に単独の主人公を描いている。名越さんは「桐生一馬としての物語を、一旦終わらせていただこうと思います」と明言した。
シリーズではさまざまな俳優陣も話題となる。ビートたけしさんに加えて、本日新たに、宮迫博之さん、藤原竜也さん、真木よう子さん、大森南朋さん、小栗旬さんの出演が発表された。
宮迫さんと藤原さんは、『龍が如く3』に出演しているが、当時はフェイスはとらずにボイスのみの出演であった。その時の演技がすばらしかったため、いつか再演してほしいと名越さんは考えていて、今回その願いが叶ったとのこと。
真木さんについては、名越さんが女優として個人的に好きということもあり、いつか出演してほしいと考えていたそうだ。大森さんについては、淡々としていつつ、空気感が重くてカッコいい役を演じているため、「ぜひ期待してください」とコメントした。
小栗さんの画像を見た名越さんは、「改めて言うのは何ですが、似ているなあ」と話した。本作は、PS4のみで開発しているため、キャラのグラフィック、質感がさらに向上している。「いろいろな役をやられている方ですが、CGになっても演技はすばらしかった」と太鼓判を押した。
ご覧の通り、実力派のメンバーがそろっている『龍が如く6』。名越さんは「第1作の時には(出演の)お願いしても、聞いてもらえなかった」と当時を振り返りつつ、シリーズの信用が積み上がっているからこそオファーに応えてもらっているという、現状を明かした。「理想とするキャスティングができたのはうれしく思う」と、笑顔でコメントしていた。
舞台として描かれるのは、神室町と広島。コントラストとして、都会と反対のロケーションを選びたかったため、広島にしたことを告白。戦争中に這い上がったバックボーンのある街で、いろいろな世代が映画やドラマでふれている街であるため、物語を描きやすいという意図もあったそうだ。神室町については、体験版よりさらにクオリティがアップしているとのこと。
ソフトの発売は、シリーズ1作目と同じ12月8日。「節目に迎えられるのは個人的には感慨深いですが、こじつけたわけではありません」と断った。
最後に発売を待つファンに向けて、「PS4専用タイトルとして開発し、バトルやアドベンチャーも革新的な進化をしています」と宣言。その他についても言いたいが、遊べる状況になってから発表すると付け加えた。「まだサプライズは残っているので、続報をお待ちいただければと思います」と語り、ステージを後にした。
さらに、その後公開された映像では、シリーズに登場していた真島吾朗や冴島大河、秋山駿、堂島大吾と思われるメンバーを確認できた。詳細については続報に期待しておこう。
発表会後には、名越さんへのインタビューが行われたので、その模様をお届けする。
――豪華なキャストをアテンドされていますが、こちらの意図は?
前提として、毎作毎作、「すごいキャストだ!」と驚いてほしいと考えています。前作を超える期待、そのプレッシャーに負けないキャストになり、満足してもらえると思っています。
そのため、早くお見せしたいという気持ちと不安がいつもあります。今回の発表会はキックオフで、東京ゲームショウでゲームの全貌が明かされます。短い時間の発表会でしたが密度はあったと思いますね。
――舞台に広島を選んだ理由は?
本作ではいろいろな人をそろえたかったんですね。そのために田舎にしたかったです。木造建築のノウハウは、シリーズではすでにありました。今回の開発はPS4にしぼっているため、作り直しています。大変な選択でしたが、ドラマのためにこの選択をしています。
舞台の尾道は映画でもよく出てきて、街がエンタメを作ることに協力的。アメリカでいうロサンゼルスのような街です。
――桐生一馬、最終章とありましたが、こちらについてコメントいただけますか?
ドラマ性が高い作品だから、終わりがあるべきだというポリシーを僕は持っています。言い方は悪いのですが、区切りをつけずにダラダラ続けていくのは、緊張感がなく個人的にはあまり好きではない。
歳をとらないような仕様にすることもできるはできるのですが、ルールを急に変えるのは歳を撮る様子を見届けてついてきてくれているファンへの裏切り。本作は2016年12月8日から始まります。僕も歳をとるし、声優の黒田崇矢さんも歳をとるし、桐生一馬も歳をとる。どこかでけじめをつける必要がある……そういう時期にきたと解釈してほしい。
『龍が如く』というIPそのものがどうなるかは別のこと。ただ、桐生一馬については終わり。次を考えないといいものができるので期待してください。
――最後に改めてメッセージをお願いいたします。
いいキャスト、いい舞台、いいシナリオができたと思います。目標ですが、表情だけでわかるようにしたい。消費者として見た時、海外のゲームは優れたものであるし、近づきたい、超えたいという願いでやっています。
本作はPS4なので、PS3よりパフォーマンスは当然いいものになっています。人や建物が増えただけではなく、質の向上に焦点をあてて開発することができました。
“桐生一馬、最終章”といっていて、それにウソはないのですが「そんなことを言わないでくれよ」と言ってほしいというジレンマもあるのが今の心境です。
(C)SEGA
- 『龍が如く6 命の詩。』公式サイトはこちら
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